| うぶすな作業場から
皆さん、こんばんは。
先日の事件の続きです。
酉子と共に作業場で注連縄作りをしていた時のことです。
暑いので、普段作業場の扉はどこもパーパーに開いています。
ちなみに余談ですが、東海地方は「パーパー」だの「鉛筆トキントキンに削る」だのの言葉が多いです。
愛知に来たら電車の中なので、耳を澄ましてみてください。
戻ります。
すると、裏口から「○○!おいで!」と何やら大声で呼ぶ声がし、
その後に猫のニャーニャーというただならぬ叫び声が。
さては、裏の動物病院から脱走兵が逃げたなこれはと、
すぐさま裏口から出て声の主に「逃げましたか?つかまえましょうか!?」というと、
「はい!」と。
しかし狭い倉庫の裏に入り、目を爛々とさせて潜伏したまま出てきません。
すぐさま酉子に、反対側の出口を封鎖すべく待機してもらい、猫に白旗をあげるよう説得を呼びかけます。
普段寝起きはお爺さん間違われるほどの、低めの男声ですが、
精一杯の柔らかボイスで「こわくないよぉ〜でておいでぇ〜」と。
自分で「何がこわくないんだ。充分不気味でこわいわ!」と笑いがこみあげますが、必死に我慢。
無駄なところで頭がよく、己の私利私欲の為だけに生きている利己的な柴犬を飼っているので、
犬権を尊重し、会話での解決を目指す事などしていたら日が暮れるどころか、一年過ぎます。
ゆえにVシネの竹内力ばりの眼力で睨みつけ、力で制圧することも良くある身ゆえ、
よその犬猫が本気でガタガタ震えだすぐらいの殺気を身につけてしまいました。
とにかく今は殺気を消し、友好的な捕獲を目指すほかありません。
散々の呼びかけにも応じぬ脱走兵。
筆を猫じゃらしにおびきよせるも、不発に。
酉子と、まかない部長が猫のオモチャと、カリカリを持ってくるも不発。
これはもはや武力行使!と、人ひとり必死に通れるかどうかの隙間に潜入し、
私がちょっと殺気で追い立て、反対側で待ち構える酉子達の方へ追いやります。
何とか紐をつかむことが出来引きずり寄せるも、室外機の裏で抵抗を続けます。
さすがに他所様の猫に無茶は出来ないので、
飼い主さんが無理矢理つり上げ午前11時30分無事逮捕。
4人がかりで捕獲できました。
動物は判断を見誤ると命とり。
パニックになって道路に飛び出して迷子になったり事故にあうこともあるので、
何とか無事に捕獲できてよかったですわ。
聞くと、普段はキャリーケースにいれてくるけれど、
今回はたまたま段ボールに入れてきて、飛び出して逃げてしまったそう。
なので動物病院の扉をあけるところまで付き添って、無事送迎いたしました。
めでたし、めでたし。
(写真は脱走兵ではありません)
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