| うぶすな作業場から
皆さん、こんにちは。
「うぶすな」のお正月飾りに「福酉和だるま」という干支人形があります。
太鼓の上に、まんまるの鳥が乗っているものなのですが、
これは中国の故事「諫鼓鶏(かんこどり)」にちなんだ形になっています。
古代中国では、治世に不満がある者は太鼓を鳴らすというお話があったそうです。
しかし実際には、長い間打たれることのないままの太鼓の上には鳥がくつろぎ、
「諫鼓鶏」は平和で平穏な世の中を象徴するものでした。
しかし、日本ではちょっと使い方が違いますよね。
「閑古鳥」というと、商売が暇な状態をさしたりします。
平穏が長く続くというところから、
いつの間にかお店にお客さんが来ない閑散とした状態とか、そんな意味合いに変わってしまったのかもしれません。
うぶすなの「えと縄」に本来の意味の「諫鼓鶏(かんこどり)」という名前をつけるべきか大変悩みましたが、
やはりなかなかこれは難しそうと話し合いの末に決まりました。
言葉も長い年月で意味合いが変わってくる生き物ですので、
なかなか難しいところではありますね。
太鼓の鳴らない平和な酉年になるよう、
和だるまの鳥さんが見守っております。
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